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地  区
近畿地区

35号(平成17年9月22日作成)

タイトル

琵琶湖岸におけるヨシ原再生事例

デ ー タ 滋賀県守山市
通 信 員 近江花勝造園梶@今井 昌江


 
  今回紹介する現場は、琵琶湖南東部守山市木浜地区に位置し、全工区1500m の事業で、平成16 年2月に施工が完了した。
地域の種子より育成したヨシの植生マットおよびポット苗の施工を行った。

 滋賀県では琵琶湖河川再生事業としてヨシ原の造成が行われている。この再生事業は、

・琵琶湖の原風景の再生
・ヨシ原による水質の浄化効果
・在来魚や鳥類の生息空間
・湖岸の侵食防止

などヨシ原がもつ多様な機能を活かすことを目的としている。

 


施工中の様子


施工直後(平成17年2月撮影)
ヨシのポット苗の様子


ヨシ養生済みの植生マットの様子

 
  今回の植栽では、低コストで生態系にも配慮した方法として湖上に杭で突堤を設け土砂流出を抑えて既存のヨシの地下茎が伸びやすい環境を整える方針で行われた。湖岸側は打ち寄せる波から守るために、あらかじめヨシを植生させたマットを植えて強化し、内側にポット苗を植栽している。
また濁水防止のため、砂浜の一番上は洗い砂を使用するなどの工夫がなされている。

 植栽時期が冬季のため地下茎の動きが休眠状態であるということや、水位の経年変化が大きいことなど生育条件が最適ではないことを心配していたが、工法の工夫により、春先には新芽を出し、現在高さ1 以上に生長し生育経過は順調である。今後、ヨシの地下茎によりヨシ群落の拡大していき、ワンド部には、多様な生き物の棲む昔ながらの景観が復元されるであろう。


植栽経過3ヶ月(平成17年5月撮影)

植栽経過7ヶ月(平成17年9月撮影)


 
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