ビオトープアドバイザー資格制度と認定研修会の概要紹介

ビオトープアドバイザーとは

 

ビオトープ全般を指導できることを目指す人です。

野生生物の生息可能な空間の保護・保全・復元・維持管理をするため、単に見た目を自然らしくするよう配慮するものでなく、その地域の自然生態系の保護・保全・復元・維持管理にも寄与するものでなければなりません。

またプロとしてビオトープ事業を推進していくために、従来の事業計画及び施工に関する知識、技術に加え、自然生態系に関する広範かつ高度な知識を基盤とした実践的経験が要求されます。

特定非営利活動法人日本ビオトープ協会は、これらの知識・技能を持った者をビオトープアドバイザーとして認定します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ビオトープアドバイザー認定試験研修会とは

 

この研修会の特徴は、実際にビオトープを日ごろから保全・維持管理し、また企業・学校・自治体等に創出し、実践に裏付けられた、ビオトープの先駆者・研究者等多彩な講師陣から学ぶことです。
そして、開催するその地域の特性に合わせた講義を行ない、基礎講座(座学)と実践講座を実施、充実した研修内容となっております。

 

カリキュラム例(3日間必修の場合)
1日目:基礎講座 第1-4講 生物学基礎、環境破壊と再生等

2日目:基礎講座 第5・6講 ビオトープづくり基礎・応用
実践講座 第1-3講 ビオトープの事例、計画書づくり実習(グループワーク)等
3日目:実践講座 第4講 フィールド見学、植生調査・維持管理実習等
認定試験(1時間筆記試験・基本的に基礎講座からの出題)

(3日目最後に、基礎講座で学んだ内容から出題した試験を行います)

※各開催地により日数・研修内容は変更になる場合がございます。

このように広範な知識の履修に加え、実技研修を義務付けております。
試験に合格されました方には、認定証(カード)を
お送りいたします。

 

 

 

「ビオトープ」のフィールドは一つとして同じものは存在しません。
ビオトープアドバイザーになられましたら、地域のビオトープづくりや観察会にかかわりながら、また協会が行うフォーラムや研修会にご参加いただき、地域や企業への提案や維持管理の技術をさらに身につけていかれますよう、
当資格の認定をスタートラインとして、自然環境保全・再生に関連する経験を積まれますことをお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ビオトープアドバイザー更新手続き

 

認定の有効期限は、認定を受けた年より5年までとなっております。
更新時になりましたら、5年間どのような活動をされたか等の申請書類を事務局よりご送付いたします。申請書類にご記入、ご提出いただき、認定委員会にて認定されましたら、更新認定となり認定証をお送りさせていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

主席ビオトープアドバイザーへ

 

さらにビオトープアドバイザーとしての実務経験を積まれた方々より、主席ビオトープアドバイザー認定研修会受講の対象者を選出、受講し審査に合格した方は、ビオトープアドバイザーの指導者である「主席ビオトープアドバイザー」として認定されます。

今年度は3名の方が審査に合格・認定されました。
現在(2023年10月)38名の主席アドバイザーが全国で活躍しております。

主席ビオトープアドバイザー一覧